「チャット対応 代行」で費用を調べると、性質の違う2つが混ざって出てきます。まず冒頭でここを切り分けます。
- 有人チャット代行(本記事で扱うもの): 人、またはAIと人が実際にチャットで顧客に応対する外注サービス。料金は件数や対応時間帯に連動する人件費が中心。
- チャットボット(自動応答ツール)の導入: あらかじめ設定したシナリオやAIで自動応答するツール。料金は月額のツール利用料が中心。
検索意図がこの2つに割れているため、「チャット対応代行はいくら」という1つの数字では語れません。本記事は有人チャット代行の費用を扱い、ボットとの違い・使い分けにも触れます。ボット単体のツール比較を探している場合は、この記事の対象外です。
有人チャット代行の費用は、テキスト系の相場を援用すると次のあたりが目安です(調査時点: 2026年7月)。
- 1件あたり: 100円前後(メール・チャットなどテキスト中心の従量課金の目安)。
- 月額固定型: 月10万〜50万円前後(席数・対応時間帯による)。
- 初期費用: 数十万円程度(教育・マニュアル整備)。
ただしチャット単体で公開されている相場は多くありません。チャットは同時対応が可能でメールより即時性が高い分、**何時から何時まで有人で待機するか(対応時間帯の確保)**が費用を大きく左右します。以下で、有人チャットとボットの違い、費用を左右する要因、有人チャットが向くケースの順に整理します。
有人チャット代行とチャットボットの違い
同じ「チャット対応」でも、費用の考え方が根本的に異なります。
| 観点 | 有人チャット代行 | チャットボット(ツール) | | --- | --- | --- | | 応対するのは | 人(またはAI+人) | あらかじめ設定した自動応答 | | 料金の性質 | 件数・対応時間帯に応じた人件費 | 月額のツール利用料 | | 得意な問い合わせ | 個別判断・例外・クレーム一次対応 | 定型・よくある質問 | | 初期費用の中身 | 教育・マニュアル整備 | シナリオ設計・FAQ登録 |
有人チャット代行は、内容が定型に収まらない問い合わせに強い一方、対応する人の時間に費用が連動します。チャットボットは答えの決まった質問を安く捌けますが、想定外の質問や込み入った相談には向きません。実務では「よくある質問はボット、そこから外れたら有人に引き継ぐ」という組み合わせが一般的です。
なお、有人チャット代行の費用感は、電話を含まないテキスト中心の外注と近い水準になります。料金体系や件数帯別のレンジは、カスタマーサポート代行全般の費用を分解したカスタマーサポート代行の費用相場は?料金体系・件数帯別の目安と選び方でも整理しているので、あわせて参照してください。
有人チャット代行の費用を左右する要因
チャット単体の相場が出しにくいのは、同じ件数でも条件で金額が変わるためです。主な変動要因は次のとおりです。
- 対応時間帯: チャットは即時性が価値なので、営業時間内だけか、夜間・休日・長時間かで有人待機のコストが大きく変わります。チャットで最も費用に効くのがここです。
- 同時対応の設計: チャットは1人が複数の会話を同時に持てますが、品質を保てる同時数には限りがあります。件数が増えれば席数(人員)が必要になります。
- 問い合わせの難易度: 定型で済むか、個別確認・判断が必要かで、1件あたりの所要時間と単価が変わります。
- 初期構築の深さ: FAQ・トーク集・エスカレーション基準をどこまで整えるかで、初期費用(数十万円程度)が上下します。
テキスト中心のチャットは、電話に比べれば1件あたりの単価は下がりやすい傾向があります。コールセンター(電話)の従量課金が1件300〜1,000円程度とされるのに対し、テキスト中心の対応は1件100円前後が目安です(アスピック、PRONIアイミツ、調査時点: 2026年7月)。ただし前述のとおり、対応時間帯を広げるほど固定的な人件費が乗る点には注意してください。
有人チャットが向くケース・ボットが向くケース
費用を抑える判断は、「答えが決まっているか」で切り分けると整理しやすくなります。
有人チャット代行が向くケース
- 購入前の相談や見積もり依頼など、状況に応じた提案・文面調整が要る。
- クレームや不具合の一次対応で、相手の状況を汲んだ対応が必要。
- 金額・在庫・納期など、個別に確認してから答える問い合わせが多い。
チャットボットが向くケース
- 営業時間・送料・返品条件・アクセスなど、答えが固定の質問が大半。
- 24時間、一次受けだけでも即座に返したい。
- 件数が多く、定型質問の割合が高い。
多くのサイトでは、定型はボットで自動応答し、そこから外れた問い合わせを有人チャット代行に引き継ぐ構成がコスト効率の良い落としどころになります。よくある質問を自動で圧縮し、人が対応する件数そのものを減らすと、件数連動のコストを抑えられます。
ゼンナゲCS(自社運用のCS代行)
比較検討の材料として、当社が自社運用するCS運用代行「ゼンナゲCS」もご紹介します。ゼンナゲCSは、**AIが返信ドラフトを生成し、専門オペレーターが必ずレビュー・承認してから送信する(human-in-the-loop)**枠組みで、問い合わせ対応を運用代行するサービスです。AIが単独で顧客へ返信することはありません。定型の一次対応をAIで高速化しつつ、個別判断が要る応対は人がレビューして品質を担保するため、内容が定型に収まりきらない有人チャットの運用と相性が良い設計です。
料金は、問い合わせ件数・チャネル・対応時間帯に応じて個別にお見積もりします。現時点では公開しておりませんので、詳しくはお問い合わせください。
まとめ
「チャット対応 代行」は、人が応対する有人チャット代行とチャットボットの導入という別物が混ざっています。有人チャット代行の費用は、テキスト系の相場を援用すると1件100円前後・月額固定型で月10万〜50万円前後・初期は数十万円程度が目安ですが、チャットは即時性が価値なぶん対応時間帯の確保が金額を大きく左右します(調査時点: 2026年7月)。まず自社の問い合わせを「答えが決まっている質問」と「個別判断が要る質問」に切り分け、前者はボット、後者は有人、と役割を分けたうえで、件数帯と対応時間帯を決めてから見積もりを取るのが失敗しにくい進め方です。